ながらワーカー

【ながらワーカー】という言葉をご存知でしょうか。

「二人に一人が、がんに罹る」といわれる現代は、働きながらがんと共に生きる時代です。
がん患者が働くことを「ながらワーカー」というワードに置き換え、相談しながら、話し合いながら、通院しながら、治療しながら働くという、現代のがん治療のスタイルを指します。

実は、私は【ながらワーカー】で、現役の乳癌患者です。(笑)
早期発見(ステージ1)だったこともあり、今は1~3ヶ月毎の検査や通院治療を受けていますが、普通に会社勤務しています。
医療がすすんだ現代では、がんは不治の病ではなく、「がん=入院治療」や「がん=死」は必ずしもあてはまりません。
がん患者以外の人達と、なにも変わりはないのです。
私の場合は、いつも愉しいことや面白いことを探して、笑っていることが多いため、逆に「いつも元気!」のイメージが強いようです。

言葉の力って、スゴイと思います。
病気を打ち明ける時、「私、がん患者なの。」と言えば、相手は重くとらえがちです。
大抵のリアクションは「そうだったんだー。大変ね。」と暗い感じに。
それに比べ、「私、ながらワーカーなの。」と言えば、前向きに治療しながら生きていこうとする意思を感じるので、明るい印象を持ちます。
言い方ひとつで、ずいぶん楽になります。
日本対がん協会に感謝!です。

さて、実際の療養は、もちろん人それぞれ状況は異なると思います。
ただ常に、再発や転移を心配し、不安を感じている点は、きっと共通ですね。
血液検査で腫瘍マーカーの数値が跳ね上がったりしようものなら、次の検査結果が出るまで不安でたまりません。

また、自身が医師でもない限り、医療の知識がないから、基本、担当医のいいなりです。
それが、良くも悪くもあります。

私の主治医は、細胞診判定が何度もグレーだった時から、”何かあやしい・・・” と自身の勘を疑わず、繰り返しの細胞診の結果、ついに超早期発見してくれました。
おかげで私は、今も生きてますっ!
もし、他の先生だったら、「ブラック判定が出たわけではないので、様子を見ましょう。」となったかも知れません。

術後、私は他県に引越することになったのですが、私が主治医に対し、勝手に恩義を感じているため、転院していません。
検査や治療の度、片道2時間をかけ、病院に通います。
時間も距離も、結構負担です。
年月も経ったので、状態が安定したら、近くの病院に転院を検討している今日この頃です。

病気にならないゆうきは、壊れない限り、私がいなくなっても「今日も元気だよ。」って言うんだろうなぁ・・・

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